国民スポーツ大会(旧国民体育大会)の見直し議論を巡り、三重など7県は11日、見直しの内容を2巡目の大会から適用するよう求める要望書を、文科省と日本スポーツ協会に提出した。
三重、群馬、山梨、奈良、鳥取、島根、沖縄の各県が連名で提出した。3巡目に向けた検討で見直す内容は2巡目でも選択可能とするよう要請。「コンパクトな大会」とするよう求めた。
各県の知事らは提出に先立って都内で会見。県庁からオンラインで出席した一見勝之知事は「現状では財政的、人的負担が非常に重い。2巡目から簡素化に踏み切るよう要望したい」と述べた。
村井嘉浩全国知事会長が国スポの廃止を求めない考えを示したことについて、一見知事は会見後の取材に「必ずしも廃止しなければならないわけではない。うなずける」などと同調した。
また、一見知事は大会の開催県が天皇杯を目指す慣例について「必ずしも1位を取る必要はないのでは。県民から絶対に1位を取らなければならないという声はあまり聞かない」と語った。
県では2巡目に当たる令和3年の三重とこわか国体・とこわか大会(全国障害者スポーツ大会)の開催を、新型コロナウイルスの影響から断念。17年に開く方向で調整を進めている。