相撲の東海四県高校選抜大会が2日、名古屋市で開かれ、団体戦で宇治山田商(三重県伊勢市)が2年連続6度目の優勝を果たした。2連覇は初。前日、全国高校総体の予選を兼ねて開かれた県高校総体団体戦で4連覇しており、全国入賞を目指すインターハイに向けて弾みがつけばと意気込んでいる。
東海四県の団体戦は3人で、先鋒・中西鋭(2年)、中堅・濵口大伸(3年)、大将・平賀瑛大(1年)の3人で臨み、決勝で岐阜農林を2―1で下した。決勝で白星を挙げた中西と平賀は個人戦で3位に入り団体、個人2種目で入賞した。
中西、平賀は小学時代から相撲を始め全国大会の出場経験が豊富。中でも今年3月の全国高校選抜個人戦5位の中西がチームの要だ。その一方で、高校から相撲を始め、3年目の今年相撲部主将を務める濵口も予選リーグの岐阜農林戦の勝利を決める2勝目を挙げて貢献。「昨年はサポートする側。今年は試合で結果も出せてうれしい」とほほえむ。
インターハイの団体戦は5人制でさらなる戦力の底上げが必要だ。東海四県を振り返り「個人戦で優勝できなかった悔しさもある」と話す中西は「チームメートはポテンシャルが高い。皆で練習して全国で活躍したい」とさらなる成長を誓う。