生活満足度は微増、国スポ「見直し」半数、三重県民1万人アンケート

 

三重県は29日、18歳以上の県民を対象に実施した「みえ県民1万人アンケート」の結果を発表した。生活満足度(10点満点)の平均は5・91点で、前年度の調査から0・07点の上昇。国民スポーツ大会に関する質問では、約半数が「見直しが必要」と答えた。

県によると、アンケートは、令和3年度まで実施していた「みえ県民意識調査」の質問内容などを変更する形で4年度から実施。45・8%に当たる4578人から回答を得た。

調査結果によると、生活満足度の平均は男性が5・82点、女性が6・01点で、男女共に前年度から上昇。年代別では18歳から29歳までが、前年度に続いて最も高かった。

国スポに関する自由記述を新設。記述した1170人のうち「見直しが必要」とする意見が約540件を占めた。開催に肯定的な意見は約190件、否定的な意見は約220件だった。

「競技者にとって重要な大会なので、今後も大いに盛り上げて開催してほしい」との意見があった一方で「財政負担が大きい。他の施策に使ってほしい」との声も寄せられたという。

「子どもがほしい・ほしかった」と答えた人の割合は72・9%で、前年度から0・1ポイントの上昇。未婚者のうち「いずれ結婚するつもり」と回答した人の割合も3・1ポイント増の55・4%となった。

このほか、84・1%が「今後も県内に住み続けたい」と答え、6・8%が「そう思わない」と回答。住み続けたいと思わない理由の最多は「道路状況や交通の便」(62・1%)だった。

一見勝之知事は調査結果について「生活満足度は国の5・79点よりも幾分高い数字」と説明。「結婚するつもりという人が増えているのは良いこと。希望に添えるようにしたい」と述べた。

国スポの調査結果については「人によって考え方は違うが、いずれにしても一番多いのは見直しの意見。財政に負担がかかり過ぎていると県民が思っているということだと思う」と語った。