留学に市独自の奨学金 桑名市長会見、6月補正予算案発表

【記者会見する伊藤市長=桑名市役所で】

【桑名】三重県桑名市の伊藤徳宇市長は28日の定例記者会見で、本年度6月補正予算案について発表した。一般会計は4億7982万5000円増額で、補正後予算額は644億9442万8000円。6月6日開会の市議会6月定例会に、補正予算案を含む8議案と報告16件、計24件を提出する。

主な事業として、海外留学を支援するため、留学を実施する市内出身の学生を対象に、市独自の奨学金を支給するグローバル人材育成事業費に1100万円、「桑名市カスタマーハラスメント防止条例」を制定するための費用として378万9000円、大山田地区市民センターと戸籍・住民登録課をリモート接続し、「書かないワンストップ窓口」を展開する窓口DX(デジタルトランスフォーメーション)整備事業費として3222万3000円、重要文化財である六華苑の保存修理と耐震検討のための調査工事費用として2442万円など。

条例改正は、職員配置基準の改善で、満4歳以上の児童の職員配置基準を30対1から25対1、満3歳児の職員配置基準を20対1から15対1へ変更するため、家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正など。

伊藤市長は「海外留学支援はエイベックス様とその関連企業からの企業版ふるさと納税を活用し、中高生の短期留学と大学生・大学院生の長期留学でトータル25人程度を想定しており、参加者には国際的な素養を培っていただく。企業からのグローバル人材育成を求める声もあり、新規事業として7月ごろから募集を開始したい」と述べた。