【亀山】三重県の亀山市加太地区まちづくり協議会地域づくり部会(坂政明会長)は25日、加太の魅力実感ツアー「錫杖ヶ岳から眺めて」を開き、加太地区住民ら計21人が、錫杖ケ岳(標高676メートル)の頂上から、360度の眺望を楽しんだ。
同ツアーは、加太地区の住民らが、同地区の魅力を再発見する目的で、昨年は伊賀市柘植町から加太までの「伊賀越え」をたどるウオーキングを実施した。
布引山系にある錫杖ケ岳は、亀山市加太向井と津市芸濃町との境界に位置し、古くは雨乞いの霊山として信仰を集めていた。頂上からは、伊勢湾や鈴鹿山系、名古屋駅周辺の高層ビルも見える山として、市内外から多くの人らが登山をする山。
この日参加者らは、登山口から頂上まで約2キロの山道を約1時間半かけ、頂上を目指した。加太神武の松山満さん(74)は「初めて登った。ツアーがなければ一生登ることもなかった。頂上から見る360度の景色は、壮観でした」と話していた。
同部会は、今後も加太地区の歴史や史跡を巡るツアーを企画するという。