藻刈り、お守りにも 伊勢・二見興玉神社

【船の上から藻を刈り取る神職ら=伊勢市二見町で】

【伊勢】三重県伊勢市二見町江の二見興玉神社前の海上で26日、神社の神具やお守りに使う藻(アマモ)を刈り取る藻刈(もがり)神事があった。

サカキや5色ののぼりを立てた小船に、金子清郎宮司ら神職が乗船。同神社の夫婦岩の沖合約700メートルの海中にある神社ゆかりの岩礁「興玉神石(おきたましんせき)」の周りを3周した後、岩礁に生えた藻を鎌で刈り取った。神事は例年、21日に行われるが、強風などで延期になっていた。

刈り取った藻は、神前に奉納した後、天日で乾燥させ、おはらいの神具「無垢塩大麻(むくしおたいま)」にするほか、お守り「無垢塩草」にして参拝者に授与される。