高田本山境内林で環境学習 津・高田高と名産大が連携 三重

【長谷川准教授(右端)の指導で幹周りを測る生徒ら=津市一身田町の高田本山境内林で】

【津】三重県津市一身田町の私立高田高生が、高田本山の境内林で環境学習に取り組んでいる。名古屋産業大学(愛知県尾張旭市)と共に同林の植生調査やCO2吸収量の測定をし、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンスクール」の実現を目指す。

同校は平成29年から同大と連携し環境学習に取り組み、一昨年ユネスコスクールの認定を受けた。本年度は同大准教授で森林生態学の長谷川泰洋氏(44)の指導の下、6年コースの5年(高2)有志20人が参加する。

20日放課後の第1回では、長谷川氏が幹の太さから葉の総面積を求めCO2吸収量を推定する調査法を説明。生徒は地表から1・2メートル高さの幹回りを測り、三角比を使って高木の高さを割り出した。

長谷川氏は「樹種と本数から年間吸収量を算出し学校の排出量と比較してあと木が何本あれば±ゼロが達成できるか考えて」と呼びかけた。

生徒は今後、同林の保全に向け環境省の自然共生サイトへの登録申請も目指すという。草深歩夢さん(16)は「木を細かく測るデータの取り方が分かった。これからは学校の排出量を減らす活動にも協力する」と感想を述べた。