全国の若手農業者でつくる全国農協青年組織協議会(JA全青協、約5万人)は16日、役員改選し、新副会長にJA三重青年部会長の北川敏匡氏(40)=伊賀市=を選出した。県内からの三役(会長1人、副会長2人)の選出は平成20年の副会長職以来となる。会長は酒井雅博氏(東京)、もう1人の副会長は武内誠氏(広島)が就いた。任期は同日から1年間。
17日に東京都千代田区大手町のJAビルで新執行部就任記者会見があり、北川氏は「酒井会長のもと、全国の盟友からの課題や意見を丁寧に吸い上げ、そこからいろんなことを分析し、どのような相手にどのようなアクションを起こせば響くのかということを整備し、課題解決を進めていく」と語った。
北川氏は伊賀市出身。大学卒業後、民間企業を経て平成25年に就農し、JAいがふるさと青年部に入部。鳥獣害対策や担い手不足などといった課題について行政や議員に要請や提言するほか、JAの運営に参加するなど青年部活動に力を注ぎ、令和四年5月にJA三重青年部会長とJA全青協理事に就任した。
JA全青協は、農協青年組織を会員とした全国組織。農業青年の協同意識を高め、農業をよりどころとして、豊かな地域社会を築くことを目的に昭和29年に設立された。20から45才の若手農業者を中心に全国約5万人の構成員を有する。農政への提言や国内農業の振興などの活動をしている。