三重県議会の稲垣昭義議長と小林正人副議長は17日、議事堂で中森博文前議長と杉本熊野前副議長から事務の引き継ぎを受けた。中森氏は「リーダーシップを発揮してほしい」などと、正副議長を激励した。
中森氏は、自らが副会長を務めた全国都道府県議会議長会の提言に基づき、多様な人材が議会で活躍できる環境を整備するよう求めた。稲垣氏は「全議員で提言を共有する機会を設けたい」などと応じた。
提言は「多様な人材が輝く議会のための17の提言」と題して3月に策定。主権者教育の充実やハラスメント防止対策、育児と議会活動の両立などを求めた。提言の策定に当たった懇談会には、杉本氏が参加した。
このほか、中森氏は地方議会のオンライン手続きを可能とする改正地方自治法が施行されたことを踏まえ、請願の提出などをオンラインで受け付けることを提案。稲垣氏は検討を進める考えを示した。