竹細工の間仕切りお目見え 明和町の「いつき茶屋」 三重

【竹細工の間仕切りを披露する竹本理事(右)ら=明和町斎宮のいつき茶屋で】

【多気郡】三重県明和町斎宮の「いつき茶屋」に14日、竹細工の間仕切りがお目見えした。運営する国史跡斎宮跡保存協会の竹本博志理事らがボランティアで製作した。月2回販売するぱんじゅうなどの売り場となる。

調理器具を囲う既存の木製ついたての上に、いぶした竹を組み合わせて幅約5メートルにわたり壁面と窓口を作り、高さ165センチになる。ひさしもあり、地元の藍染め縦じまの木綿「御糸織り」でこしらえたのれんを取り付けた。

毎月第1、3日曜に開く「さいくう市」や6月1日の斎王まつりなどイベントで、ぱんじゅうとミニお好み焼きを売り出す時に活用する。

竹本理事は松阪市駅部田町で竹のまちかど博物館兼喫茶店「竹輝銅庵」を経営し、竹細工が得意。5人ほどのボランティアで2月から作業を進めてきた。

竹本理事は「雰囲気が良くなった。斎宮は竹の都と呼ばれていた。斎王まつりに間に合って良かった。地域を元気にしたい」と話している。