四日市農芸高に調理機具と自転車寄贈 正和製菓と三十三銀、私募債活用 三重

【目録を手にする中田校長(右)と正和製菓の山北執行役員=四日市市河原田町の四日市農芸高校で】

【四日市】三重県四日市市小古曽東の正和製菓と三十三銀行は13日、同市河原田町の県立四日市農芸高校に電子コンベックと自転車を1台ずつ寄贈した。

発行手数料の一部を指定先への寄贈に充てる社会貢献型私募債「ともに、羽ばたく。」を活用した。正和製菓の山北友久執行役員と三十三銀行常務執行役員の加藤忍・本店営業部長らが同校を訪れ、中田直人校長に目録を手渡した。

電子コンベックは、ガスオーブンと電子レンジの機能を併せ持った調理機具で、主に食物経営コースで学ぶ生徒や1年生が調理実習で使う。自転車は生活福祉コースの生徒が、実習でこの地域の病院や学童保育所などへ向かう際に活用する。中田校長は「大いに活用させていただいて、教育をより充実したものにしていく」と礼を述べた。

正和製菓はこれまでに、就職を希望する同校の生徒を採用しており、現在、卒業生10人ほどが勤務しているという。山北執行役員は「生徒たちの学びの場で役立ててもらうことで、弊社を知って興味を持っていただけたら」と話した。