優勝争い大詰め、直接対決へ 首位の皇學館大と四日市大 三重学生野球春季リーグ戦

【浅井颯茉(皇學館大)(右)と、加藤永悟(四日市大)】

4月6日から、三重県内5校が5週にわたって対戦する、大学野球の三重学生野球リーグ春季リーグ戦の優勝争いが大詰めだ。5月4、5日の両日、伊勢市楠部町のダイムスタジアム伊勢で行われる第5週を前に、皇學館大と四日市大が勝ち点(2)と通算成績(5勝1敗)で並んで首位に立っている。第5週で直接対決し、どちらかが2連勝して勝ち点を3に伸ばせばリーグ優勝に手が届く。

 11季連続優勝を目指す皇學館大。開幕から5連勝で来たが、4月28日の鈴鹿大戦を落として痛恨の1敗を喫した。終盤の追い上げ及ばず今季初黒星を喫した試合について、小林亮太主将(4年・清水桜が丘)は「投手に対しての対策が甘かった」と反省する一方で「後半は狙い球を絞って行けた。次につながる試合になる」と前を向く。

昨季の4番打者村田怜音(現西武)のような大砲はおらず「泥臭い野球」がテーマ。内野安打や敵失に乗じ、1点差で競り勝った27日の鈴鹿大戦がイメージに近いという。昨年秋リーグ盗塁王を獲得した1番打者浅井颯茉(4年・海星)ら経験豊富な面々に加えて、代打で入った七回に決勝打を放った木本圭亮(4年・至学館)らの総力戦で「泥臭く勝ち切る」。

 2018年の春以来、三重県リーグの頂点から遠ざかる四日市大。今季は開幕戦の4月6日の三重大戦を落とした以外は無敗を保ち、6年ぶりの優勝を見据えている。鍛治園健人主将(4年・愛知啓成)は「初戦を落として地に足を着けることができた。この流れで皇學館大の2連戦に臨む」と気持ちを高める。

投打で頼りになる4年生がおり、最上級生を中心にチーム一丸で戦いたい。旧チームでも主砲を務め、昨年秋にはリーグ首位打者に輝いた鍛治園らのいる野手だけでなく、投手陣も加藤永悟(4年・磐田東)、早瀬悠(4年・山陽)、平山彰汰流(4年・武庫荘総合)ら4年生が要。投手リーダーも務める加藤は「ここまで来たら4年生の力が必要。まとまりで勝負したい」と力を込める。

 三重県リーグの順位決定方式 5校(皇學館大、四日市大、鈴鹿大、三重大、近大高専)総当たりで、同じ対戦をどちらかのチームが「2勝」するまで行い、同じ対戦で2勝したチームに「勝ち点1」が与えられる。リーグ戦が終了した時点で、勝ち点合計の最も多いチームを優勝とし、同じ勝ち点で並んだ場合は勝率の高いチームを上位とする。

今後の試合予定は次の通り(試合開始予定時刻は①午前10時②午後1時)

【5月4日・第5週】①皇學館大―四日市大1回戦②鈴鹿大―近大高専1回戦(ダイムスタジアム伊勢)

【5日・同】①近大高専―鈴鹿大2回戦②四日市大―皇學館大2回戦(ダイムスタジアム伊勢)

【11日・第1、第4週】①四日市大―三重大3回戦②皇學館大―鈴鹿大3回戦(安濃球場)

【12日・第3週】①鈴鹿大―三重大3回戦(安濃球場)