三重県立いなべ総合学園高(いなべ市員弁町)は26日、学校諸費の返還などに関する書類を、本来とは異なる生徒1人に郵送するミスがあったと発表した。
同校によると、書類は生徒が別の学校に転出したことを受けて16日に送付。転出に伴う返金の予定などを明記していたが、住所や所得などの記載はなかった。
書類を受け取った保護者が「別の生徒に関する書類が届いた」と学校に連絡して発覚。職員が保護者から文書を回収し、本来の生徒宅を訪れて謝罪した。
同校の担当者が封書を作成する際、別の生徒の住所を貼り付けたことが原因。システムから誤って別の住所を抽出し、発送前の確認作業でも誤ったデータを使っていた。
同校は「純然たる個人情報流出はなかった」としつつ「重く受け止めている。今後は元データを使って誤りがないかを確認するなど、再発防止を図る」としている。