NTT西日本の子会社から約900万件の個人情報が流出した問題で、三重県は19日、NTTビジネスソリューションズ(大阪市)の落札資格を20日から2カ月間停止する措置を出すと発表した。
県によると、同社の元派遣社員の男は1月31日、都内の名簿業者に岡山県内の企業に関する約3万人の個人情報を送信したとして、不正競争防止法違反の疑いで岡山県警に逮捕された。
県は元派遣社員の逮捕を受けて同社への措置を決めた。資格停止の要綱に定める「業務に関して不正または不誠実な行為をし、物件関係の相手方として不適当と認められる」と判断した。
元派遣社員は県内の国民健康保険加入者約2万8千人の個人情報も持ち出していたという。県も約2400件の個人情報が流出した可能性があると発表していたが、結果的に流出はなかった。
また、県は19日、公正取引委員会が独占禁止法違反で排除措置命令を科した日本紙通商(東京都)と国際紙パルプ商事(同)に対し、落札資格を20日から1カ月間停止する措置も発表した。