18―19世紀の英国紹介 植物画と陶磁器展示 四日市市立博物館・三重

【植物画に見入る来館者=四日市市安島の市立博物館で】

【四日市】18世紀から19世紀に大きく発展した英国の姿を植物画(ボタニカルアート)と陶磁器を通して紹介する特別展「英国王室に咲くボタニカルアートとウェッジウッド~植物画のおいたち~」(伊勢新聞社など後援)が、三重県四日市市安島の市立博物館で開かれている。6月2日まで。月曜休館(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日が休館)。

【会場に並ぶウェッジウッドの陶磁器】

植物学とともに盛んになった17―19世紀の植物画約150点と、「クイーンズウェア(女王の陶器)」と称されたウェッジウッドの陶磁器約40点を展示。大国へと発展していった英国の人々の豊かな暮らしぶりを垣間見ることができる。

1787年に創刊され、200年以上たった現在も刊行されている園芸雑誌「カーティス・ボタニカル・マガジン」に掲載された植物画も並ぶ。一枚一枚手で色付けされている。

1760年に即位したジョージ3世とシャーロット王妃の治世は、世界各地の植物収集や国内の庭園整備などを王室が支援し、王室と植物学は深いつながりを持っていたという。

同館学芸員の川端蒼海(あおみ)さん(25)は「植物の細かい部分まで精密に描かれているので、ぜひ間近で見てほしい。併せて、ウェッジウッドの気品のあるデザインも楽しんでもらえたら」と話していた。

観覧料は一般千円、高大生600円、中学生以下は無料。問い合わせは同館=電話059(355)2700=へ。