【松阪】三重県の竹上真人松阪市長は15日、市役所で定例記者会見に臨み、CO2(二酸化炭素)吸収量770トンのJクレジットを販売すると発表した。市内に事業所を置く企業を対象に、12月ごろから約1カ月公募する。県内では大台町に次いで2例目となる。
Jクレジット制度は森林管理や省エネ設備導入、再生可能エネルギー利用に伴うCO2吸収・削減量を国が認証する制度。企業などがクレジットを購入できる。
同市は令和4年9月に市内の森林約436ヘクタールでの間伐などの取り組みについてJ―クレジット制度管理者から認定を受け、今年3月12日に認証を受けた。取得は1544トンのJ―クレジット。半分を販売する。
令和4―12年の8年間で約3万2千トンのJクレジットの取得を目指し、毎年販売していく。販売先は購入希望単価が高い順に決定する。
販売収入は同市地域好循環創造基金に積み立て、森林管理などに活用していく。
竹上市長は「脱炭素をPRする材料に使ってほしい。何社か興味を持っていただいている。100万円単位の収入になっていくだろう」とアピールした。