【津】三重県津市榊原町に春を告げる「第27回榊原温泉さくら祭り」(同祭り実行委員会主催)が6日、同町の湯の瀬イベント広場であった。地元特産品の販売、演奏や演舞のほか、コロナ禍で取りやめていた棟上げ式と餅まきが5年ぶりに復活し、地域内外から約1000人(主催者発表)が来場した。
同広場には旧久居市時代「湯の瀬」開業時に植えたソメイヨシノやしだれ桜など約120本がある。同祭りは平成10年に地域振興を図る目的で始まった。
今年は桜の見頃と祭りの日程がぴたりと合い、満開の桜の下で太鼓演奏や南京玉すだれの演舞があった。棟上げ式で県建設労働組合が組み上げたやぐらの上から、榊原地区の自治会長六人が菓子や紅白餅2000袋を次々にまき、大いににぎわった。
奥山知喜実行委員長(76)は「祭りがあることで地域が団結しよその方との交流になる。最高の日和で、餅まきが再開できてよかった」と述べた。