1億円寄付、渡辺パイプに感謝状 企業版ふるさと納税で玉城町に 三重

【辻村町長(左)から感謝状を受け取る鈴木事業部長=玉城町役場で】

【度会郡】三重県玉城町の農業振興に役立ててもらおうと、管工機材販売などを手がける渡辺パイプ(東京都)が企業版ふるさと納税制度を活用し、同町に1億円を寄付したことを受け、町はこのほど、同社に感謝状を贈った。

事業の一環として、農業用温室の設計・施工や就農者の人材育成などに力を入れる同社は、イチゴを通じて農業振興を図る町の取り組みに賛同し、昨年度も6千万円の寄付を実施しており、今回で2回目。町と連携して農業振興に取り組む地域商社「SaTi(サティ)」への補助金として活用し、地元産品の付加価値の向上や新規就農者の支援などに充てるという。

玉城町役場で贈呈式があり、辻村修一町長が鈴木格方事業部長に感謝状を手渡した。

辻村町長は「若い人が意欲的に挑戦しているので町としても応援したい。渡辺パイプさんから多額のご支援をいただき、ありがたく思っている」、鈴木事業部長は「玉城町の取り組みが成功事例として広がっていくことを期待している」と話していた。