【伊勢】三重県の伊勢志摩産のアコヤ真珠を使ったジュエリーデザインコンテスト「伊勢志摩パールジュエリーグランプリ2023」の結果がこのほど発表され、最優秀賞にインドの大学生イシャ・ガルグさんの「土の抱擁」が選ばれた。
同グランプリ事務局(パールファルコ・OKKO真珠)が主催し、伊勢志摩の真珠の歴史と文化、魅力をたくさんの人に知ってもらおうと毎年開いている。
「Earth―地球」がテーマの今回は、日本やシンガポール、インドなど10カ国のデザイナーや学生などから作品部門60点、デザイン画部門4点の応募があり、パールファルコ(伊勢市一色町)とシンガポールの日本大使館で展示。会場とオンラインの投票で受賞作品を決定した。
審査員特別賞は兵庫県のデザイナー、山口洋二さんの「陽に輝く、月に輝く」、グッドデザイン賞はシンガポールの大学生ヌエン・ティ・ホンハクさん(ベトナム)の「Terra(テラ)」が選ばれた。
イシャさんは「一般的に生命の起源は土壌にあると信じられていて、母なる地球は私たちに生命を与え、生態系循環を構築している。この作品では一粒の真珠は地球、もう一粒は種として表現した」とコメントした。
山口さんは「一つ一つが個性的なバロックパールを、年代を問わず使用できるシンプルで魅力を引き立たせるデザインのピアスに仕立てた」、ヌエンさんは「このジュエリーセットは陸と海の間で共有されている調和を強調し、これらの自然要素の相互関係を表している」と話した。