【松阪】三重県志摩市などでグランピングの宿泊施設を営む「エバーグレイズ」(松本寛社長)は15日、松阪市飯南町粥見に「エバーグレイズ香肌峡」をオープンした。34年にわたり営業してきた同市のリバーサイド茶倉を借り受け、リニューアルした。
リバーサイド茶倉は旧飯南町(現松阪市)が平成元年に開業し、本館ペンションやコテージ、テントサイトがある。指定管理者が運営してきたが、事業を引き継ぐ同社への賃貸(年間108万円)に変更した。
グランピングは「グラマラス(魅力的な)」と「キャンピング」を組み合わせた言葉。気軽にキャンプ体験を楽しめる。同社は平成16年、志摩市磯部町穴川に「伊勢志摩エバーグレイズ」を開業。令和3年に滋賀県大津市に「エバーグレイズ琵琶湖」をオープンした。
エバーグレイズ香肌峡はキャビン5棟とテントサイト21区画を設けている。フロント&ストアとキャンパーダイニングを備える。
オープン式典で松本社長は「美しい川の横へぜひ施設を持っていきたいと思っていた。家族で過ごす時間と空間を提供するのがモットー。明るい元気なまちになるように進めていきたい」とあいさつした。
竹上真人市長は「交流人口を増やすことで活性化していかなければ。その拠点施設。たくさんの方に利用してもらいたい」と期待した。
式典後、川井孝祐ゼネラルマネージャーが、櫛田川を眺めながらたき火やバーベキューを楽しめるように改修したキャビンや、電源付きのテントサイトを案内。「テントでは川の音を聞きながら過ごせ、落ち着く。夜は星空がきれい」とアピールした。