鈴鹿学校再編の再考求める 反対派ら市教育長と会合

【意見交換する参加者ら=鈴鹿市徳田町の徳田ふれあい会館で】

【鈴鹿】児童数減少に伴い、三重県の鈴鹿市が進める市立天栄中学校区の学校再編計画に反対する地元有志の「小学校を存続させる3地区の会」(畑憲二代表世話人)の会合が16日夜、同市徳田町の徳田ふれあい会館であり、廣田隆延教育長が参加者と意見交換した。

廣田教育長が会合に参加するのは、昨年10月に続き2回目。

この日は、子どもたちの保護者を中心とした16人が参加した。

参加者らは「教育だけじゃない『まちづくり』の部分も含めて議論していかないと地域が衰退していく」「市で初めての統廃合は市全体の大きな問題。『(反対派の)会合に行ってきた。話を聞いてきた』、それで済ませてほしくない。いろんな声がある。丁寧に向き合って、当事者の声をもっと拾ってほしい」「今は住民の大半はどっちでもいい、早く決めてと思っている。でもうやむやのまま学校が始まっても『スクールバスは』『通学路は』と、そこから大騒ぎするのでは。その時、教育長はいるのか。責任はどこが持つのか。結局、住民が泣くことになるのではないか」「結果が同じでも今のままでは『一緒に作った』という感じにはならない。ビジョンではない、具体的な情報が無く判断できない」など、それぞれの思いを廣田教育長に伝え、改めて統合計画の再考を求めた。

廣田教育長は「地域のことを考えて進めているつもり。うまく伝わらないが、子どもたちのためを思っている」と答えた。

再編計画では令和8年度に3小学校を統合した「新たな小学校」の開校を経て、令和14年度にはさらに1小学校と1中学校を統合し、小中一貫の「義務教育学校」開校を目指す。