【亀山】三重県の亀山市は14日、令和6年度一般会計当初予算案を発表した。前年度比3・8%増の222億1千万円。「即応の年」と位置付け、厳しい財政局面を打開する「局面打開・即応予算」とした22日開会の市議会3月議会に上程する。
櫻井義之市長は14日の定例記者会見で、「令和6年度は、新市施行20周年を迎える」とし、「今後も持続的に発展し続けられる『緑の健都かめやま』の実現には、限られた行政経営資源の下、厳しい局面を打開するべく、最適な視点による施策推進と行財政改革の徹底に果敢に挑戦する」と述べた。
歳入は、市税収入で、国の定額減税制度の影響による個人市民税の減収のほか、法人市民税や固定資産税の償却資産などの減収により、前年度比5・7%減の97億2100万円を計上。財政調整基金から9億4千万円を取り崩す。同基金の令和6年度末残高見込みは約15億3千万円。
一方、歳出は、民間保育所等整備事業に3億5639万円▽中学校全員喫食制給食実施事業に2153万円▽市立医療センターのCTスキャンとMRIを更新する、高度医療機器更新事業に1億4千万円―などを計上した。
このほかの主な事業は次の通り。
福祉医療費助成事業=2億1300万円▽子育て世代包括支援事業=1億1289万8千円▽消防庁舎と関分署自家用発電設備改修事業=355万3千円▽東海道街道環境整備事業=6200万円▽スケートボード等アーバンスポーツ環境の整備=500万円