無病息災、五穀豊穣願う 度会町、一之瀬神社で獅子神楽 三重

【勇壮に舞う南中村地区の獅子神楽=度会町脇出の一之瀬神社で】

【度会郡】三重県度会町脇出の一之瀬神社(濱岡裕之宮司)で11日、例大祭が営まれた。南中村地区の住民らが県指定無形民俗文化財の獅子神楽を奉納し、五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を祈願した。

一之瀬獅子神楽は、南北朝時代に一之瀬城にあった獅子頭4頭のうち3頭を分け与えたのが始まりとされ、南中村、脇出、市場、和井野の4地区が地区ごとに異なる獅子頭や舞を受け継いでいる。

例大祭には神社の氏子の4地区が獅子神楽を奉納しているが、コロナ禍で令和3年から神事のみ行い、昨年は規模を縮小して脇出地区が奉納。今年は午前中に4地区でそれぞれ舞を披露し、午後から南中村地区の住民らが神社を訪れ、獅子神楽を奉納した。

てんぐが場を清めると獅子が登場。笛や太鼓の音色に合わせて勇壮に舞う姿を写真に収めようと、町内外から訪れた観客らが盛んにカメラのシャッターを切っていた。