【鈴鹿】三重県の鈴鹿市議会(山中智博議長)は4日、同市役所で議会報告会「すずっこ未来トーク」を開き、「子育て」をテーマに市議と市民が意見交換した。
議会報告会でのワークショップ形式の意見交換は初めて。従来の各常任委員会会からの取組内容報告ではなく、今回は市民からの意見を幅広く聞くことに重点を置いた。
この日は市議28人のうち、有志の20人と子育て中の保護者など事前公募の市民20人が参加。市民17人が傍聴した。
意見交換は参加者らが6班に分かれて、各班ごとに実施。放課後児童クラブの地域格差や夜間小児救急の整備など、子育て中の困りごとや必要な支援のあり方などについて、それぞれが率直な思いを述べた。
参加者の一人で、0歳の子どもの母親という久野瑠奈さん(27)は「同じ思いを持つ人がたくさんおり、意見交換できたことは意義があった。若い世代も行政に興味を持ち、声を上げていくことが重要だと思った」と話した。
山中議長は「初めての取り組みだったが、たくさんの声が集まった。見えてきた課題もあり、ここからは議員の出番。市議会が一致団結してよりよい鈴鹿市に向けて取り組んでいきたい」と話した。