花や風景など描く 「津いずみ会」が日本画展 三重

【津いずみ会の作品が並ぶ会場=津市羽所町のアスト津5階ギャラリー1で】

【津】日本画愛好家で作る「津いずみ会」(長谷川紀幸代表、会員12人)は30日、三重県津市羽所町のアスト津5階ギャラリー1で第25回作品展を開いた。この2年に描いた花や風景など48点を展示している。2月4日まで。入場無料。

同会は故奥山芳泉氏が指導する教室として30年以上前から活動。現在は50―80代の男女が月2回研さんを積んでいる。日頃の成果を発表する作品展は一昨年12月以来の開催。

花びらや葉を緻密に表現した「酔芙蓉」、朝焼けの海に青く波の線を入れた「夫婦岩」、若者が談笑する「20才の再会」など、和紙に岩絵の具や水干絵の具で描いた作品が並ぶ。

長く同会で活動し、昨年6月に94歳で亡くなった津市の安保隆さんの「碇泊」など遺作3点の展示もある。

長谷川代表(83)=同市白塚町=は「日本画は絵の具の粒子の重なりで思いがけない色が出る。それぞれ描きたい題材に取り組んだ力作を見て」と来場を呼びかけた。