大理石の仏像や御影石で五輪塔 津、宮本さん彫刻展

【作品を紹介する宮本さん=津市中央の三重画廊で】

【津】三重県津市美里町の彫刻家、宮本治さん(68)の個展が24日、同市中央の三重画廊で始まった。大理石の仏像や仏頭、御影石の五輪塔など計20点を展示販売している。28日まで。

宮本さんは大阪市出身で愛知県立芸大院修士課程修了。三重を拠点に美術教諭と並行して制作を続け、作品は県内外に収蔵されている。個展は3年ぶりの開催。

菩薩(ぼさつ)の立像や坐像、石の割れを残した仏頭など大理石の作品は、いずれも柔和な表情が印象的。地・水・火・風・空の五輪が重なる五輪塔を御影石やオニキスなどで表現した「幻日の塔」のシリーズは、微妙な傾きや塔上部の抽象的な形状が唯一無二の作品になっている。

宮本さんは「仏様は東洋と西洋が混じった左右対称のお顔でずっと作りたかった。不思議な空間を堪能して」と来場を呼びかけた。