今年は子育て支援などに注力 三重県議会開会、知事があいさつ

【定例会の開会に先立ってあいさつする一見知事=県議会議事堂で】

三重県議会の令和6年定例会は18日開会し、会期を12月19日までの337日間と決めた。一見勝之知事は開会に先立つあいさつで、今年は子育て支援などに注力すると強調した。

一見知事は、県の備蓄品をほぼ全て被災地に送ったことや、これまでに延べ66人の職員を派遣したことなどを報告。「引き続き被災地のニーズに即して支援する」と述べた。

「県の最重要課題は子どもや子育てへの支援。さらなる充実を図る」と強調。防災対策の推進や熊野古道の世界遺産登録20周年を前にした県の魅力発信に努める考えも示した。

中森博文議長も開会に先立ってあいさつ。能登半島地震に触れて「生命や身体、財産を守ることが基本。防災減災対策や県土強靱化(きょうじんか)に全力を傾注しなければならない」と述べた。

その上で「県議会が果たすべき役割は重要性を増している。県政の諸課題に対応するため、議会が一丸となって来年度当初予算案などの審査で活発な議論を重ねたい」と述べた。