21日に広島県内で行われる第29回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会。三重県チームは中学生から社会人まで総勢10人の選手で7区間48キロのコースに臨む。中高生の中にはこの大会が初の全国大会となる選手も多く、1区での起用が予想される高田高2年の杉本憲亮も本格的な駅伝デビューを控える1人だ。
3000メートル障害で昨年夏、全国高校総体(インターハイ)で7位入賞を果たすほか、5000メートルで昨年県内高校ナンバーワンの記録を持つ2年生が三重県に流れを呼ぶ走りを誓う。
ロードレースではローカル大会への出場はあっても全国的な大会出場はまだない。毎年年末に京都市で開催の全国高校駅伝出場を懸けた昨年11月の三重県高校駅伝は、1区区間賞の快走を見せたが、最終着順は3位で都大路の切符を逃している。
「駅伝」への思い入れは強い。長距離の練習を本格的に始めた理由の一つに、箱根駅伝への憧れがあった。高校3年目の目標も3000メートル障害で全国優勝を果たすとともに、高田高校初の全国高校駅伝出場を掲げている。
昨年暮れに都内で行われた記録会ではアクシデントもある中5000メートルで14分23秒02の自己新記録樹立に成功した。成長を続ける次世代の三重のエースは、出走を目指す安芸路で「区間一桁の順位を目指したい」と気持ちを高めている。