三重県議会は18日、不審物の発見を想定した訓練を、県議会議事堂で実施した。不審物の発見を議員らに伝え、避難するまでの手順を確認。大規模地震の発生を想定した訓練も実施した。
議会事務局によると、不審物の対応訓練は、昨年1月に県庁への爆破予告があったことを受けて初めて実施。大規模地震の訓練はコロナ禍で実施を見送っていたため、2年ぶりとなった。
議会事務局の職員が本会議中、5階のロビーで爆発物を見つけたとの想定で実施。議員らは議席に備え付けられたヘルメットをかぶり、職員の案内で1階のエントランスに避難した。
訓練には、県議会が実証を進めている警備向けロボットも参加した。ロボットを提供した会社の担当者による遠隔操作で現場に向かい、紙袋に入った不審物をカメラで監視していた。
本会議中に県内で最大震度7の地震が発生したことを想定した訓練も実施した。議員らは机の下に潜り、ヘルメットを着用。安全を確認した後、予定した議事を後日に見送る手順を確認した。
中森博文議長は訓練後の講評で「迅速に避難してもらった。適切な対応が取れていたと思う」などと評価。「日頃から防災への意識を高める活動に取り組んでほしい」と呼びかけた。