洋上風力発電で勉強会 三重県、沿岸4市町と立ち上げへ

【定例記者会見で、洋上風力発電の勉強会を立ち上げると発表する一見知事=県庁で】

一見勝之三重県知事は22日の定例記者会見で、洋上風力発電の勉強会を、沿岸の4市町と共に立ち上げると発表した。洋上風力発電を設置する効果と課題を研究する。年度内にも1回目の勉強会を開く。

県によると、洋上風力発電の問い合わせが発電事業者から市町に寄せられていることなどを受けた対応。洋上風力発電を設置できる可能性がある伊勢、鳥羽、志摩、南伊勢の各市町と合同で立ち上げる。

勉強会には県と市町の担当者らが出席する。洋上風力発電が周辺環境に与える影響や、雇用の創出をはじめとする経済波及効果などを学ぶ予定。設置に必要な手続きや関係法令も確認するという。

県は昨年度、風の状況などを踏まえ、県内に洋上風力発電を設置する「一定のポテンシャルがある」との調査結果をまとめた。本年度は部品の積み出しや維持管理に必要な基地港湾の調査を進めている。

一見知事は「勉強会を通じて洋上風力発電の実現可能性を探る」と説明。「事業者から実施に向けた話があるのは事実」と述べ、将来的には発電事業者を勉強会のメンバーに加える可能性も示唆した。