電子採決を導入へ 三重県議会が本会議で、全国2例目

三重県議会は20日の代表者会議で、自席のボタンで議案などへの賛否を投票する「電子採決」を、来月18日に開会する令和六年定例会の本会議から導入することを決めた。都道府県議会では2例目となる。

議会事務局によると、これまでは起立した議員の数で賛否を諮る「起立採決」で実施していた。電子採決の結果は議場のスクリーンに表示されるため、傍聴者に議員の賛否を明確に示すことが可能となる。

県議会は本年度当初予算で電子採決の設備やシステムの導入費用を計上。議会運営委員会が導入の時期などを検討していた。県議会は21日の本会議で、会議規則に定める採決の方法に「押しボタン式投票」を加える。

長崎県が既に電子採決を導入しているほか、複数の市町でも導入済み。県内では四日市、いなべの両市議会も導入しているという。県議会は21日に議員向けの研修を実施し、電子採決の方法を説明する。