【津】三重県津市の自営業、谷博さん(51)が18日午前11時ごろ、同市の御殿場海岸で蜃気楼(しんきろう)の撮影に成功した。川越方面の建物や煙突が伸びたように見えており、津地方気象台によると実景が下に反転した虚像とつながる「下位蜃気楼」という。
下位蜃気楼は空気の下層が暖かく上層が冷たい場合にその境界を通る光が屈折して進むため起こる現象。
津地方気象台防災グループの奥田宗廣さんによると国内で季節を問わず見ることができる現象で「一昨日あたりから上空に今季一番の寒気が流れ込んでおり地上付近は比較的暖かかったためその条件になった」という。
谷さんは「今までにも見たことはあるがここまではっきりと見えたのは初めて。三脚を使わず偶然撮れたのでかなりうれしい」と話した。