商店街で消火訓練 伊勢消防、年末控え 三重

【消火活動の訓練をする隊員ら=伊勢市本町の伊勢マーケットで】

【伊勢】観光客など人出が増える年末を控え、三重県の伊勢市消防本部は15日、伊勢市駅前にある商店街「伊勢マーケット」で、特別警戒消防訓練を実施した。

30メートルほどのアーケードに飲食店やスナックなど20店が営業する商店街。訓練には、消防隊員と商店街関係者ら約30人が参加した。

訓練は、アーケード中央部の居酒屋から出火し、逃げ遅れ者1人がいると想定。出火元の店主が火事を知らせると、各店の店主らが消防へ通報し、消火器で初期消火にあたった。到着した消防隊員は、アーケード内に煙が立ちこめる中、空気呼吸器を装着し、逃げ遅れ者を救出して消火活動を行った。

訓練に参加した居酒屋店主の勝村順一さん(70)は「商店街は、出火したら大きな火事につながる。日頃から火元に気を付けて営業したい」と話した。

山下佐喜男消防署長は「年末、駅周辺は観光客や住民らでにぎわう。空気が乾燥し火災が発生しやすい時季。火の取り扱いに十分注意してほしい」と呼びかけた。