覚醒剤密売や所持疑い15人逮捕 三重県警

【押収された覚醒剤や注射器など=松阪署で】

【松阪】覚醒剤を密売したなどとして、三重県警は13日、覚醒剤取締法違反や麻薬特例法違反の疑いで、松阪市猟師町、自称建築業濱田有一(49)と、同市石津町、トラック運転手村田誠一(40)の両容疑者や、共犯の女2人、客11人の、男女計15人を逮捕したと発表した。

濱田、村田両容疑者の逮捕容疑は、今年1―10月、松阪市内で、尾鷲市や松阪市など県内在住の4人に覚醒剤を有償で譲渡したほか、覚醒剤を営利目的で所持したなどの疑い。県警は「捜査に支障が生じる可能性がある」として、15人いずれの認否も明らかにしていない。

県警組織犯罪対策課によると、両容疑者の自宅などから覚醒剤約3グラムや注射器千本以上を押収。同課は濱田容疑者が覚醒剤の仕入れや管理をしていたとみて、入手経路などを捜査している。

令和3年10月に覚醒剤取締法違反で県警が逮捕した別の容疑者の取り調べなどから、両容疑者の密売容疑が浮上。県警は昨年11月から今月にかけて、共犯者で濱田容疑者と同居する48歳の女ら2人や、客で松阪、尾鷲、伊勢、志摩の各市と南伊勢町、紀宝町、紀北町に住む29―59歳の男11人の、計13人を覚醒剤所持などの疑いで逮捕、送検していた。