【桑名】三重県桑名市の伊藤徳宇市長(47)=3期、同市神楽町=は13日に開かれた市議会本会議で、任期満了(令和6年12月18日)に伴う次期市長選への出馬を表明した。
伊藤市長は将来構想を問う南澤幸美議員の質問に対し「社会は大変革の時代にあり、強いリーダーシップなくして新たな道を切り開けない」とした上で「来年度に市総合計画の最終年を迎えるが、立ち止まらず、次なる未来を描き、市民とともに前進せねばならない。今後も市の発展のため、市政運営に全力を尽くす」と答弁。「次期市長選出馬を決意し、表明する」と述べた。
同日午後、記者会見した伊藤市長は、表明が任期1年前となったことについて「住民に最も近い自治体連合会から出馬要請をいただき、住民の間には次は出馬しないのではと不安視する声もあると聞いた。少し早いが、11年の市政を評価していただける皆さんに安心していただくことも考え、決断した」と強調。
4期目に向けては「11年前の厳しい状況から、マイナスをゼロにするべく進めて来た改革で市民にも迷惑をかけたが、財政も好転して来た。目の前の課題解決に加え、市民に夢を持っていただけるようにしていきたい」とした。
多選については「12年前、多選によっておかしくなってしまった組織を目の当たりにした。職員の萎縮、風通しが悪くなるなどの弊害があり、自分としても多選が素晴らしいとは思っていないが、当時と比べれば組織は大きく生まれ変わった。職員の大変な中での頑張り、議会や市民の支えがあってここまで来られたので、現在は、弊害は絶対にない」と強調した。
伊藤市長は市議などを経て平成24年の桑名市長選で初当選し、現在3期目。早稲田大政治経済学部卒。
市長選にはいまのところ、伊藤氏のほかには、元トラック運転手の平山正一郎氏(48)=同市長島町松ケ島=が無所属で立候補を表明している。