廃棄野菜材料の文具寄付 岡三証券と富国生命、三重県内保育施設に

【堀之内さん(中央)にスケッチブックとクレヨンを手渡した(左から)西村支社長、末野常務=県庁で】

安全な素材の文房具を子どもたちに使ってもらおうと、岡三証券(本社・東京都)と富国生命保険(同)は12日、廃棄野菜で作ったスケッチブックとクレヨンを三重県内20の保育施設に寄贈した。

岡三証券が寄贈したのはJA全農みえから提供を受けた県産ネギの端材で作ったスケッチブック。富国生命保険が寄贈したのはコメやニンジンなどを原料にしたクレヨンで、それぞれ700個ずつ贈った。

岡三証券と富国生命保険が今年、創業から100周年を迎えたことを記念して寄贈した。両社は8月、県立みえこどもの城(松阪市)にも、これらのスケッチブックとクレヨンを300個ずつ寄贈していた。

この日、県庁で贈呈式があり、岡三証券の末野隆司常務が「将来を支える子どもたちに贈ることができてうれしい」とあいさつ。富国生命保険三重支社の西村光支社長は「今後も地域に貢献したい」と話した。

保育施設を代表し、津市の公園西保育園の堀之内望七さん(6つ)がスケッチブックとクレヨンを受け取った。服部浩副知事は「子どもたちにとって安全な素材で作っていただいた。大変ありがたい」と述べた。