一見勝之三重県知事は5日の定例記者会見で、県民に生活の満足度などを尋ねる「みえ県民1万人アンケート」を本年度も実施すると発表した。無作為で抽出した1万人に対し、同日付でアンケート用紙を発送した。
県によると、調査は平成23年度から実施していた「みえ県民意識調査」が前身で、昨年度に名称を変更。10点満点で生活の満足度を評価してもらう。結婚の希望や欲しい子どもの人数なども尋ねる。
県が令和17年の県内開催を目指して調整を進めている国民スポーツ大会に関する質問項目を新たに設けた。17年の開催に対する賛否を問う項目はないが、国体への意見を記述するよう求める。
昨年度のアンケートで満足度が低かった公共交通に関する質問も新設。公共交通を利用できる環境の有無や不便を感じる理由などを尋ねる。アンケートの結果を今後の交通政策に生かしたい考え。
一見知事は「1万人を対象にアンケートを実施している県は珍しい。調査の信頼性が高い」と述べ、今後も同様の方法で調査を続けると説明。「ぜひアンケートに協力してほしい」と呼びかけた。