村田選手(皇大)西武入り報告 出身高のある多気町を表敬訪問

【多気町の久保町長にプロ入りを報告した相可高出身の村田選手。左隣は相可高野球部の逵監督=多気町役場で】

【多気郡】10月のプロ野球ドラフト会議で埼玉西武ライオンズから6位指名された皇學館大(三重県伊勢市)4年、村田怜音選手(22)=松阪市在住=が30日、出身高のある多気町の久保行央町長を訪ね、奮闘を誓った。

身長196センチ、体重110キロの恵まれた体格の右の強打者。高校3年間は同町相可の県立相可高校の硬式野球部に所属した。昭和後期に通算3度の甲子園出場を果たしている野球部から36年ぶりのプロ野球選手の誕生となる。

高校時代の夏の県大会はベスト16が最高だったが、高2冬から高3春にかけて1日500本の素振りを自らに課して高校通算25本塁打を達成した。高校入学後まもなく右肩肋骨(ろっこつ)の疲労骨折で1年目のシーズンを棒に振る中、地道な練習を怠らなかった。野球部OBの逵兼一郎監督(49)は「体格だけでなく努力も並外れた選手だった」と話す。

高校の大先輩で同窓会長も務める久保町長は「入団した後は指名の順位は関係なく本人の努力次第。頑張って」と激励。同校同窓会からはプロ入りを祝う横断幕も母校に掲げられた。

村田選手は「より一層頑張らないといけない、期待に応えなければいけないと思いました」と話した。