真珠婚夫婦らの歓迎イベント おかげ参り前日に志摩観光ホテルで 三重

【各テーブルで笑顔で会話する参加者ら=志摩観光ホテルで】

【志摩】三重県志摩市阿児町神明の志摩観光ホテル・ザ・クラシック真珠の間で21日、翌日の「真珠婚おかげ参り」に参加する夫婦のうち、35組70人が参加してウェルカムパーティーが開かれた。参加者は伊勢海老クリームスープ、鮑(あわび)ステーキなど、樋口宏江総料理長によるホテル自慢の料理に舌鼓を打ちながら、毎年6月の浜島町伊勢えび祭りで披露される「じゃこっぺ踊り」を地元の「よしこの連」のメンバーと一緒に踊るなど、夫婦で楽しいひとときを過ごした。

【壇上でじゃこっぺ踊りを踊る参加者ら=志摩観光ホテルで】

数組の夫婦へのインタビューも行われ、東京都から参加の斎藤淳・絹恵夫妻はお互いへの結婚生活30年の感謝を述べた上で「子どもが無事に生まれてきてくれたことが一番の思い出」「末永くよろしくお願いします」と笑顔で話していた。

「真珠婚おかげ参り」は、伊勢志摩の真珠業者などでつくる真珠婚国際協会(濱口久雄会長)が、毎年11月22日に全国から真珠婚(結婚30周年)を迎える夫婦を募り、伊勢神宮内宮へのアコヤ真珠の奉納と参拝を行っている。

濱口会長は「おかげ参り」が神宮の年中行事として認められたことに感謝した上で「元々は真珠業界が元気を取り戻そうという催しだったが、21回の開催を重ね、集まって下さる方の仲の良さを強く感じるようになった。家庭円満というのがいかに社会貢献になるか、一番の基本になるので、幸せな家庭を作り上げることに充実感を感じる」と強調。

その上で「神宮の宇治橋で参加者みな手をつないでもらうが、照れくさそうな姿を見ていると、こちらも幸せになる。真珠から始まって社会貢献に変わり、会員はボランティアなのに楽しい」と話していた。