天栄中学校区再編で意見交換 鈴鹿市長と自治会長ら 三重

【意見を述べる自治会長=鈴鹿市五祝町の栄公民館で】

【鈴鹿】三重県の鈴鹿市自治会連合会の第4ブロック行政懇談会(ブロック長・岩崎修栄地区太陽の街第1自治会長)が22日、鈴鹿市五祝町の栄公民館であり、天栄中学校区の学校再編計画素案について、同中学校区にあたる稲生、栄、天名、合川地区の各自治会長と末松則子市長、廣田隆延教育長らが意見交換した。

同中学校区には市の南部地域にあたる天名、合川、郡山、栄の4小学校があり、うち合川小では令和6年度、天名小では令和8年度から、二つ以上の学年をひとまとめにして一つの学級に編成する「複式学級」が発生する見込み。

稲生地区の稲生小学校区は通学区域の弾力化により、現在一部の卒業生が天栄中に通学する。

計画素案では複式学級回避のため、栄小を除いた3小学校を統合した「新たな小学校」の令和8年度開校と、新たな小学校のほか栄小と天栄中の児童生徒を対象に、令和14年度をめどに早期開校を目指す小中一貫の義務教育学校の設置に向けた考え方を示している。

第4ブロックの自治会長計58人のうち、この日は18人が参加。参加者からは「反対派を無視するわけにはいかない。きっちり説明して納得してもらう必要がある。スピード感を持って情報発信してほしい」「3校の統廃合については基本喜んでいる人はいないが、致し方ないと理解している」など意見を述べた。

廣田教育長は「真摯(しんし)に受け止めて説明を尽くす」、末松市長は「理解いただいているという思いが、みなさんの不安につながった。説明を尽くし、今年中に計画を決定する」などと答えた。

懇談を終え、三宅町東谷自治会の川村裕士自治会長(65)は「令和8年はもうすぐ。地元として市が円滑に進めていけるのかを心配している」と話した。