多様性社会の創業支援考える 日本公庫など三者、津で勉強会 三重

【ダイバーシティについて講演する今井氏=津市桜橋の県教育文化会館で】

創業支援をしている日本政策金融公庫の三重県内3支店と県産業支援センター、県信用保証協会は17日、津市桜橋の県教育文化会館でダイバーシティ勉強会を開き、三者の職員33人が参加。講演やグループ討議を通じて、多様性社会での創業支援について考えた。

勉強会は、今年7月に締結した創業・スタートアップ支援に関する業務連携の覚書に基づく連携事業の一環。創業する業種や形態が多様化する中、ダイバーシティの本質をとらえ、創業支援担当者としての心構えを身につけてもらうおうと開催した。

中小企業基盤整備機構北陸本部の中小企業アドバイザー、今井朋人氏が創業支援におけるダイバーシティをテーマに講演。

今井氏は、ダイバーシティの重要性や、人材を企業の重要な資産とみなし、最大限活用する「人的資本経営」のポイントなどを説明。「『ダイバーシティ』は人を大切にすること」と話し、「創業希望者が何を大切に起業しようとしているか見極め支援をしてほしい」と呼びかけた。

講演後参加者は八つのグループに分かれ、「日本でどうすればダイバーシティが広まるか」についてグループ討議をした。