百五銀行、純利益83億円 4―9月期連結決算、通期予想を上方修正

百五銀行(三重県津市岩田)は令和6年3月期第2四半期(五年4月1日―9月30日)の連結決算を発表した。経常収益は前年同期比16・8%増の589億1200万円、経常利益は同9%増の116億7500万円、純利益は11・4%増の83億2700万円となった。また、6年3月期通期の業績予想を上方修正した。

銀行単体は経常収益が同17・1%増の494億9900万円、経常利益が同5・4%増の113億500万円、純利益は同6・5%増の82億4900万円となり、いずれも増収増益となった。

本業のもうけを示すコア業務純益は10億7300万円増の124億5800万円。海外金利の上昇で貸出金や有価証券の利息が増えるなど資金利益が増加。一方、海外金利の上昇により外貨調達費用が増えたことや、評価損が発生した債券の売却などでその他業務利益は減少した。経常利益は不良債権処理額の減少などで増加した。

預金の中間期末残高は個人預金の増加などで前年度末比468億円増の5兆9763億円。貸出金の同残高も住宅ローンなど個人向け貸し出しの増加で1681億円増の4兆7393億円となった。

令和6年3月期(4月1日―六年3月31日)の連結業績予想は5月公表の当初予想から上方修正し、経常利益は前期比1・9%増の212億円(従来予想207億円)、純利益は同3・5%の150億円(同145億円)に引き上げた。連結、単体ともに昨年度の過去最高益を更新する見通し。