日本男子ソフトボールリーグの決勝トーナメントが11、12日の両日、埼玉県で行われる。今年4月から10月まで全4節行われたレギュラーシーズンの上位5チームが進出。本県からはクラブチームの三重ヴェルデウィンがレギュラーシーズン2位で2年ぶりに出場し、悲願の優勝を目指す。
2021年の三重とこわか大会での活躍を目指して三重県庁ソフトボール部を受け皿に19年、クラブチームの県庁クラブとして再発足した。翌年に日本リーグに加盟。21年にもレギュラーシーズン2位で決勝トーナメントに進んでいる。
日本代表も擁しており、昨年秋のワールドカップ・ニュージーランド大会には主戦左腕の河野拓郎=県庁、兵庫県出身=と1番打者の櫻庭佑輔=県スポーツ協会、静岡県出身=が出場を果たした。
今年7月、山形県で開かれた全日本クラブ男子選手権ではチーム創設以来初の国内タイトルを獲得。河野ら投手陣を中心とした堅守が発足当時からの持ち味だが、打線も尻上がりに調子を上げている。
11日の初戦の相手は、レギュラーシーズン1位で、2年ぶり7度目の優勝を目指している平林金属(岡山)。まだ一度も勝てていない強敵だが、リードオフマンの櫻庭は「打線が機能しているのが今季の良いところ。自分も良いところで1本打って一泡吹かせたい」
昨年まで代打起用が中心。大卒3年目の今年4番に抜てきされチームトップの4割3分9厘の打率を誇る久田莉也=県庁、大阪府出身=は、社会人選手として結果にこだわって来た2年間が今季の活躍につながっていると話す。主力として初めて臨む決勝トーナメントへ「出るからには1位を取りたいし、自分のバットで取りたい」と意気込む。