四日市特産カブラの収穫始まる 山原農場、甘み強く万能 三重

【カブラを収穫する従業員ら=四日市市桜町の山原農場で】

【四日市】三重県四日市市桜町の山原農場(山原忠彦オーナー)で、市の特産品カブラの収穫が始まった。オーナー夫妻と従業員らは、約2・5ヘクタールの畑で生育したカブラの収穫と洗浄、箱詰め作業に追われている。1月中旬までに約175トン(約25万個)を愛知県の2市場と地元北勢地方卸売市場に出荷する。同農場の無人販売コーナーで直売もしている。

カブラは40年ほど前から市内の桜、四郷、川島、小山田の4地区10戸の農家合わせて約6ヘクタールの畑で生産されている。赤土で育ったカブラは、香りと甘みが強いのが特徴だという。

県指導農業士の山原オーナー(60)は「夏の高温で水やりなどの管理が大変だったが順調に生育した」、食育アドバイザーの妻裕美さん(53)は「市の特産品として、学校給食にも使われています。えぐみも少なく、煮物や炒め物、サラダ、漬物など用途の広い万能野菜、栄養価の高い葉も捨てないで」と、それぞれ話していた。