初穂「川曳」 木船引き内宮へ奉納 伊勢で4年ぶり

【初穂を載せた船を引き威勢良く五十鈴川をさかのぼる川曳=伊勢市で】

【伊勢】三重県伊勢市の伊勢神宮の神嘗祭(かんなめさい)を祝い、市民らが神宮に新穀を奉納する(初穂曳(はつほびき)は16日、木船に初穂を載せて五十鈴川をさか上り内宮へ運び納める「川曳(かわびき)」が4年ぶりにが行われた。

前日の外宮への陸曳(おかびき)に続き、川曳は内宮周辺の市民らが担い、大湊地区住民でつくる「大湊奉献団」を中心に約800人が参加。川曳行事は、新型コロナの影響で令和2年から自粛していたため、船による奉納は4年ぶりとなった。

ほら貝や木遣り唄が響く中、初穂を載せた船は、浦田橋下流から内宮宇治橋を目指し出発。参加者らは腰まで川につかり、「エンヤ」の掛け声に合わせ威勢良く船の綱を引き、水しぶきを上げて川を練りながら内宮へ向かった。