(第3週、第5週・霞ケ浦第一球場)三重学生野球リーグの秋季リーグ戦(伊勢新聞社後援)は最終日の15日、皇學館大―四日市大と三重大―鈴鹿大の各3回戦があり、優勝決定戦となった皇學館大―四日市大は、皇學館大が7―2で制し、勝ち点を4に伸ばして、4校すべてから勝ち点を挙げる完全優勝で10季連続12回目の優勝を決めた。三重大―鈴鹿大は鈴鹿大が9―2の八回コールドで勝って、勝ち点2の3位で今季を終えた。
皇學館大は明治神宮大会代表校決定戦を兼ねる東海地区・北陸・愛知三連盟王座決定戦の出場権を争う東海地区秋季選手権(21、22日・浜松市営球場)に出場し、21日の初戦で静岡県リーグ1位の日大国際関係学部と対戦する。
四日市大との3回戦では、初回敵失で出塁した1番浅井颯茉(3年・海星)を4番村田怜音(4年・相可)の適時打で返して1点先制すると二回も敵失に乗じ1点追加。五回1死二、三塁で3番井田翔斗(4年・津商)の一ゴロの間に1点、七回1死一、二塁の場面では再び井田の適時二塁打で2点を加えて試合を優位に進めた。
150キロに迫る直球を主体に投球を組み立てる皇學館大先発の江南怜(4年・津商)に六回まで無安打無得点に抑えられていた四日市大は七回に3番加藤粛斗(3年・磐田東)、4番鍛治園健人(3年・愛知啓成)の2者連続本塁打で追い上げたが、八回1死満塁の好機で救援登板した皇學館大2番手笠井永都(3年・松阪)に追加点を阻まれた。
大会終了後、個人賞の発表があり、最優秀投手賞を皇學館大の江南、最優秀選手賞を勝負強い打撃でチームに貢献した皇學館大の5番打者の中川聖也(4年・菰野)が受賞した。
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最終順位は次の通り(かっこ内は通算成績)。
①皇學館大(8勝2敗=勝ち点4)②四日市大(7勝2敗=勝ち点3)③鈴鹿大(4勝5敗=勝ち点2)④三重大(4勝6敗=勝ち点1)⑤近大高専(0勝8敗=勝ち点0)
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森本進・皇學館大監督の話 故障者も出て苦しいシーズンだったが投手中心にしっかりと守り、少ない得点機会を生かして試合をものにする、皇學館らしい試合が最後にできたと思う。チャンスを頂いたので東海大会では三重県代表として思い切って試合をする。
岡田一晟・皇學館大主将の話 先制点を取れたこと、先発の江南の投球がとても良かったことが勝因。満塁で援護に来た笠井も気合いを見せてチームを盛り上げた。三重県リーグを勝ち切ることは難しかったがもう一度東海大会に向け頑張らなければという気持ちになれた。