【伊勢】三重県伊勢市は、「ジャポニカ学習帳」で知られるショウワノートとコラボした「伊勢ぶんか学習帳」を作った。表紙は、太く柔らかな麺とたまりしょうゆの黒いタレが特徴の郷土食「伊勢うどん」。市内の全小学生約5700人に配布する。
子どもたちに、地域の歴史や文化に興味を持ってもらおうと企画。小学生が普段の授業で使用するB5版5ミリ方眼ノートに、子どもたちにもなじみある伊勢うどんの写真をデザインした。見返しでは、伊勢うどんの歴史を紹介。裏表紙は、市が所有する国指定重要文化財「賓日館」、国登録有形文化財「伊勢河崎商人館」、国指定史跡「旧豊宮崎文庫」の3施設の写真を掲載し、見返しにそれぞれの紹介文を載せた。
1万部作製し、市内の小学校に通う1―6年生に配布するほか、文化イベントや観光イベントなどでも活用する予定。
市文化政策課の担当者は「学校だけでなく、家庭でもノートを使ってもらい、家族で伊勢の文化に触れるきっかけにしてもらいたい」と話す。また、市が伊勢うどんの国無形民俗文化財への登録を目指していて「取り組みが、文化財登録に向けた一つの盛り上げになれば」と話していた。