児童らマコモを収穫 津の美杉小児童ら手刈り 三重

【会員(左)の手ほどきでマコモタケを刈る児童=津市美杉町上太郎生で】

【津】三重県津市美杉町の市立美杉小の3、4年生児童16人が10日、同町上太郎生の水田でマコモを収穫した。栽培者の団体「86石まこもの集い」(横川惣吾代表、会員13人)の手ほどきで鎌を使って手刈りした。

マコモはイネ科の多年草で根元のマコモタケが食用になる。同団体は平成22年から地域農業の活性化を目的に栽培し現在津市や松阪市の学校給食に活用されている。

地域の特産を学ぶ同小の総合学習への協力は12年目。児童は4月に約600平方メートルに約300株を植え付け、9月の観察を経てこの日を迎えた。

収穫に先立ち横川代表(69)が「白い部分が見えているマコモタケを刈り上の節を切り取って」などと説明。児童は長靴と手袋、ゴーグル姿で約2・5メートルに育ったマコモの田で根元の膨らみを探して鎌で手刈りし、約800本を収穫した。

3年の中西夢都さん(8つ)は「植えたときに比べていっぱい成長したと思った」、4年の坂井晴架さん(10)は「鎌は何度もやるうちシュパパパっと早く刈れるようになってうれしかった」とそれぞれ話した。

収穫したマコモタケは各家庭に持ち帰ったほか給食できんぴらなどに使う予定で来月には横川代表らを招き一緒にマコモ給食を味わうという。横川代表は「マコモが子どもたちの記憶に残るといい」と話した。