防災予算確保を要望 三重県知事が省庁巡り、道路整備も

【中野国交相(中央)に提言書を手渡す一見知事(県提供)】

一見勝之三重県知事は24と25の両日、国の省庁を訪れて来年度に向けた提言活動を実施した。南海トラフ地震に備えて防災関連の予算を十分に確保するよう要望。道路整備の推進も求めた。

県によると、提言や提案は計117件で、うち防災対策の強化や避難所の生活環境改善、不登校の児童生徒が利用するフリースクールへの支援などの16件を重点項目と位置付けた。

紀伊半島一周高速道路の早期実現や東海環状自動車道の全線開通に向けた取り組みも要請。新名神高速道路四日市JCT(ジャンクション)―亀山西JCT間の6車線化も求めている。

一見知事は各省庁を巡り、村上誠一郎総務相や中野洋昌国土交通相、坂井学国土強靱化(きょうじんか)・防災担当相らと面談。自民党の森山裕幹事長や公明党の西田実仁幹事長らとも面会した。

村上氏は「防災対策を引き続き推進し、津波避難施設の整備支援も検討したい」などと返答。中野氏は「東海環状自動車道は早期の開通を目指して整備を進める」と語ったという。