
【尾鷲】三重県尾鷲市中央町の世古米穀店で働く世古美沙樹さん(37)が、新たなご飯のお供として、新商品「尾鷲のもん おかず味噌(みそ)」を発売した。市特産の食材をふんだんに使い、構想から7年を経て商品化が実現した。
おかず味噌は、河村こうじ屋(紀北町)の米みそをベースに、東紀州地域の郷土食「カツオの生節」と同市向井の青唐辛子「虎の尾」を配合。天満地区で3―5月に旬を迎える「尾鷲甘夏」の皮も期間限定で加えた。
世古さんは、7年前から友人に教わった調味みそを自作。販売を決めた年明けから素材の配合量を微調整し、約3カ月かけてバランスの取れた味わいに近づけた。口に入れると各素材の味が順番に感じられるという。
塩むすびの具材、野菜スティックのソースなどに使うのがおすすめ。世古さんは「全世代が食べられるよう、マイルドな味に仕上げた。尾鷲ならではの食材とともに、お米に合う味噌として浸透させたい」と話した。
内容量150グラム、税込み680円。同市向井の総合交流施設「夢古道おわせ」のフードコート棟で販売するほか、店内飲食のおにぎりにも使っている。問い合わせは世古米穀店=電話0597(22)1317=へ。